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夏帯* 長浜ぜんまい夏紬地名古屋帯*鵜飼い のこと

今月の帯の3本目、 長浜ぜんまい夏紬地名古屋帯*鵜飼い のご紹介です。

今月、マルニ個人の好みでは一番気にっている帯です。

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縦節があって透けの美しい長浜夏紬に、ぜんまいが織り込まれためずらしい生地。

→ヤモリと同系統の生地ですが、ぜんまいがもっと細かくランダムに入っています。
なので、横段が強調されてモダンな感じの→ヤモリに対し、こちらはもっとさりげなく、かつ工芸的な凝った味わいのある生地です。

江戸時代の名品に見られる鵜飼い文様を写し取りました。
→瓶覗き色地鵜飼い帯からの進化です。
瓶覗き色の帯を染めている時には、本歌同様藍色濃淡しか思い浮かばなかったのですが、この生地を見ていたら、墨色でやってみたくなりました。
とするとやっぱり篝火は朱ですね。

枯れたような、廃れたような、洒脱な印象の帯になりました。
それでいて格を感じるのは、古典文様のすごさだと思います。
お茶の席などにもぴったりなのではないでしょうか。

他の画像はこちらからどうぞ→マルニ友禅工房/長浜ぜんまい夏紬地名古屋帯*鵜飼い(未仕て)




~染帯*名古屋帯~マルニ友禅工房

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夏帯*麻帯/鞠と唐獅子&鈴と秋草のこと

今月の夏帯から、特上110羽麻帯2本、“鞠と唐獅子” “鈴と秋草”のお話です。

生地は2本とも、訳あり麻帯2本でご紹介した、特上麻(110羽)瓶覗き色地名古屋帯*鵜飼い(未仕立)と同じ麻、特上麻110羽。
上生平麻よりもっと薄く、繊細で、見ているだけで涼しくなるような生地です。

1本には、鞠と唐獅子を染めました。

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マルニ定番の幼い唐獅子、麻に染めるのは初めてです。
生地の力とはすごいものですね。
全体の雰囲気を、生地の質感が下からぐっと支えて持ち上げてくれる感じです。
時を経た陶磁器や家具の質感と、通じるものがあるかもしれません。
意識的にアンティーク風の加工などしなくても、良い生地にとことん心と手をかけて、本物らしい落ち着きと凄みを出せるよう目指しています。
他の画像はこちらからどうぞ→マルニ友禅工房/特上麻(110羽)生成り地名古屋帯*鞠と唐獅子(未仕立)

2本めは、鈴と秋草

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秋の七草
・女郎花 
・桔梗 
・萩
・薄
・藤袴
・葛
・撫子
全部染めました。
着物の文様で秋草といえば2~3種の取り合わせが多いですが、マルニは、七草の秋の野を切り取りたいと思いました。
奇をてらわずに、丁寧に丁寧に、優しい気持ちで染めましたよ。
小さな銀の鈴がひとつ、秋風を運んでくれます。
生地の上で、図柄どうしが呼び合って、自然に出来上がっていくように感じることがたまにあります。
他の画像はこちらからどうぞ→マルニ友禅工房/特上麻(110羽)生成り地名古屋帯*鈴と秋草(未仕立)



~染帯*名古屋帯~マルニ友禅工房

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新着*7月の帯できました。

蒸し暑い日が続いていますね。
もうすぐ夏本番がやってきます。

さて、マルニ友禅工房恒例の、毎月1日発表の新作帯のお知らせです。
今月7月の帯は、盛夏~晩夏にぴったりの夏帯5本です。

先月の帯も夏帯。
初夏~盛夏にふさわしく、みずみずしい涼やかさを目指しました。

今月も同じ夏帯ですが、目指したのは、枯れたような寂れたような廃れたような涼しさ。
季節のほんの微妙な移り変わりまで愛しむのは、日本人ならではの感性ですね。

詳しくは、→マルニ友禅工房ホームページからご覧ください。

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