近況報告です。
実家山形の父の看病と母の手伝いのため、ちょくちょく帰省しております。
1週間~10日おきに、千葉県いすみ市と山形の行き来です。
今も山形。
父の役目だった庭仕事や畑の準備も、母や姉とへっぴり腰で楽しんでいます。
植木職人の夫が来てくれたら百人力だけど、GWにがっちり剪定してもらわねばならないのでお預けです。
前回、まだ雪が残っていた春休みには雪囲いを外し、


はずしたとたんに降ったり。。。

写真で見るとお屋敷っぽい庭だな~。
庭好きの父の完全なる趣味の結果です。
ほんの10日後、今回はすっかり春。
福寿草もいっせいに、

芍薬の芽もいっせいに。

数ヶ月ぶりに水槽の蓋を開けて、メダカもようやくお日様を浴び、
(凍った水の中で冬眠して生きてる!)

木の根元に集められ、雪の下で冬を過ごした盆栽達を、

台を並べた上に運びます。


そうとう減らしたと言うけれど、運ぶにはけっこうあるよ…。
盆栽類のほとんどは、私の曾祖父ちゃんという人が集めたのだそう。
どうしようもない遊び人の道楽人で、盆栽やら骨董やらに凝って、家を傾かせた人らしい。
家族ですら針も見たこともないけど、
“仕立て屋㋥(マルニ)”
を名乗っていたそうです。
それ以来、実家の屋号は㋥(マルニ)。
(実家周辺では、商売をやっていなくてもそれぞれの家が屋号を持っていました)
で、私もマルニ友禅工房という訳です。
そして、曾祖父ちゃんの盆栽を、息子である私の祖父ちゃんがしょうがないっていうんで引継ぎ、
婿に来た私の父が引き継ぎ・・・。
盆栽、長生きだなー・・・。
大の自然好きだった父は、ありのままの自然とはまた別に、庭木や盆栽という特殊な世界もそれなりに楽しんだらしい。
祖父ちゃんすら仏壇の写真でしか知らない私にとって、曾祖父ちゃんとはずいぶん昔の人だ。
盆栽のボの字も知らないけど、せっかくそんなに続いてるんなら、いずれは私が世話してやるかな~とぼんやり思った昨日でした。
なんの話やら分かりませんね。
親の老いと病気から、かけがえのないいろんなものを与えられている最近です。
先に生きて先に死んでくれる皆々様の存在は、本当にありがたいものです。
少なくとも、画材と自然と酒さえあれば何もいらなかった父の膨大なスケッチ類を改めて見ては、冷や水を浴びせられたようにしゃきっとさせられています。
心置きなく親に寄り添えるよう、応援して送り出してくれる夫と息子達にも感謝です。
何も気にせず安心して置いて来られるのが本当にありがたい。
全部ばっちりやってくれるから安心なのではないですよ。
どんなにめちゃめちゃでも全然OKな人たちだから安心なのです(笑)。
「生乾きの服着てってもどうぞだけど、引き出しには絶対に入れないでね」
とだけお願いしてきました。
5歳の次男は寂しさを訴えつつも、父と兄の間から精一杯見送ってくれます。
受話器越しに聞く次男の声は、どこの子かしら?と思うほど可愛いのが不思議・・・。
そんなこんなでバタバタの毎日ですが、お仕事もローペースながら進んでおりますよ。
今は、目白花邑さんの伊勢丹催事のための製作です。
それから順次、お誂えのお仕事。
お誂え、ずいぶんたくさんの皆様を、長らくお待たせしてしまっております・・・。
皆様快くのんびりとお待ちくださって、本当にありがたいです。
ひとつひとつ、精一杯の心を込めて大切に大切に染め上げますからね。
どうぞもう少しお待ちくださいませ。
それからそれから、今月の帯。
今月中に間に合うかぎりぎりですが・・・。
テーマは「単衣~梅雨の頃の帯」の予定です。
しっとりした大人の季節ですよね。
遊び心たっぷりの染め帯の予定です。
もし間に合えば、絽の帯揚げなども染めたいなと思っています。
販売開始のご連絡が欲しい方は、マルニ友禅工房ホームページhttp://
私事ばかりずらずら書き綴ってしまいました。
ブログだからあたり前か。
facebookではもうちょっとだけマメに&気軽に発信しておりますので、ご興味のある方は覗いてみてくださいね。
http://www.facebook.com/
ではでは、これから畑でもうひと仕事~♪
~染帯*名古屋帯~マルニ友禅工房


