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七五三~母のお着物

先週の次男の七五三にて、マルニのお着物です。

shichigosan1_1.jpg

今年の初め、親戚の結婚式用に染めたものです。
生地は一越。
地色は、平安時代の赤黄色を呼ばれる色を目指しました。
茜と刈安をかけあわせていたと聞いた記憶があります。
いつか実際に草木染で試してみたいですね。

模様は、疋田の波を背景に鞠と唐獅子。
裾模様に一つ紋です。
色留にしては軽いし、あえて言えば、格が高めの付け下げというところでしょうか。
留袖や訪問着、振袖などの絵羽模様の場合、ふつうは白生地をまず下絵羽(着物の状態に仮縫い)し、下絵を描いてから解いて、反物の状態に戻してから作業に入ります。
それを省略し、反物のまま寸法をはかり、着た時に柄が上向きになるように柄付けをするのが付け下げですね。
その場合は、縫い目の細かい柄合わせができないので、飛び柄になるわけです。
こちらは付け下げの技法ですが、疋田の波をだいたい繋げることで、なんとなく絵羽模様に見せています。

shichigosan2_1.jpg

帰った後の写真なので、しわしわですね。

shichigosan3_1.jpg

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最初は、30代最後に濃い目のピンクの色無地を着るつもりでいたのです。
でも、神社に電話をしてお話しているうちに、“なんか場違いかも・・・”という気が。
で、裏葉色の色無地を地味に着ようかと。
そして、玉崎神社は場所が分かりにくいとのことだったので、前日に一度伺ってみて、また変わりました。
緑に包まれた静寂の場に立ってみたら、“あ、あの色にしよう”と。
小物は白、即決です。

形式にとらわれるのではなくて、“場”と“自分の気持ち”がぴったりと合わさるところを見つける。
自己満足かもしれませんが、“これだ♪”と思えたりすると楽しいですよね。





~染帯*名古屋帯~マルニ友禅工房

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コメント
こんばんは。
ご自身で描かれたお着物で式典に出席だなんて、
ほんとうにほんとうに素敵です。
マルニさんの描く友禅は、繊細で柔らかさがあって、
お人柄が表れているのだろうなぁと思います。
あゆ. URL 2011年12月23日 22:45:42 編集
Re: こんばんは。
あゆ様
コメントありがとうございます!
息子達にはオニババと思われてるような・・・。
繊細さも友禅にすべて吸い取られてるような気がします(笑)。

あゆさんのブログを拝見するとつい夢中になって、着こなしも参考にさせていただいてます。
お嬢様、早く元気になられるといいですね。
あゆさんも病み上がりで大事になさってくださいね。
マルニ友禅工房 URL 2011年12月24日 08:14:11 編集
さっそく
こんばんは♪
さっそくクリスマスに雪夜を締めさせていただきました。
理想どおりの帯で、何度も鏡に映してはうっとりしています・笑

事後報告ですがブログのほうもリンクさせていただきました。
これからも楽しみにしています。
あゆ. URL 2011年12月24日 23:34:43 編集
Re: さっそく
あゆ様

リンクありがとうございます!
コーディネート拝見いたしました。
素敵だわ~・・・。
小物がいい・・・。
アップで見たい・・・。

着物遊びは奥が深いですね。
昔の女性はあゆさんのように、お料理も行事物も家族の世話も自分のおしゃれも、軽やかな遊び心で楽しんでたのでしょうね。
日本女性、なんてチャーミングなんでしょう。
マルニ友禅工房 URL 2011年12月25日 15:01:45 編集

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