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紅天女。。。

コットンレースの長襦袢と言えば。。。

この夏に山形の実家で見つけた祖母の夏襦袢2つ。

↓ 紗?
nagajuban1.jpg

と、↓ 絽。
nagajuban2.jpg

ステキなんですよ~。
紗の襦袢って、最近見ないですよね。
あ、でも最近よく聞く未来襦袢って紋紗かな?
ぜったい絽より涼しそうですよね。

絽の方は、ブルー濃淡の小紋柄がなんとも涼やかです。

でも、どちらもとても小さいし、かなり汚れてる。。。
なので、2つを合わせて1枚の襦袢に再生しようかと!

まずは
それぞれ解き
  ↓
反物状に縫い直し
  ↓
よく洗い
  ↓
染め直し
 長襦袢だけに、草木染にしようかな?
 ムラになったり色が褪せても少しくらい平気だし、
 肌に近いから、ヨモギやビワなど薬効成分のあるものもいいな♪
  ↓
湯のし
  ↓
仕立て 
 絽を袖など見えるところへ、見ごろは紗にしたら涼しいかな♪

などなど、ご機嫌で計画を立てていたのです。

が、解いていて、なんとな~く素材に疑問が・・・。
糸状にとって燃やしてみると、なんとも微妙・・・。
匂いは絹のような・・・、でも燃え方は化繊・・・。
混紡か?
祖母は明治生まれだけど、化繊や混紡の長襦袢っていつ頃からあったんだろう。。。
う~む、分からないけど、絹100%でないことは間違いない気がする。

素材が違えは染料や染め方も違ってくるし、化繊なら、わざわざ手を掛けて再生するのもな~、暑いだろうしな~。
ということで、止まってしまっております。
何か分かる方いらしたら教えてくださいませ。

で、実はもうひとつ、実家に夏用の長襦袢があったのですよ。

↓ こちら
katsugi1.jpg

何だか分かりますか?
普通は襟が後ろに抜けるように仕立ててあるのに、こちらは逆にぐっと前に襟が付いているのです。

↓ そう!紅天女!(中身はおばば様です)
katsugi2.jpg

実家の方では、「かつぎ」と呼ぶそうです。
正式には、「衣被(きぬかつぎ)」じゃないかなあ?
里芋のアレの名の元になっている。。。

「こだなあるあてしゃねっけ~」
(*こんなものがあるなんてしらなかったわ~)

と、おばば様こと母も驚いておりました。
実家の辺りでは、その昔、葬儀では喪主夫婦は白装束だったそうです。
これら夏襦袢の持ち主であった祖母の葬儀では、もうその習慣もだいぶ廃れていましたが、父母は白を着ました。
その情景は脳裏に焼きついており、そのことは、先日のArt Editorさんのコラムにも書かせていただきました。
→愛しき布

※↑コラムの文章に間違いがありました!
「帯揚げ帯締めから草履までぜんぶ白」  ×
→足元は白の草履ではなくて、〝わらじ”でした!
白い草履とわらじじゃ大違いですね。
本物のピースがはまったようで、なんだかとても嬉しい。。
コラムではもう修正できなくて残念だけど。



母がご近所で聞いたところ、もっと昔には白装束にさらに白い「かつぎ」を被ったらしいとのこと。
絽だからやっぱり夏ですよね。

セミが鳴きしきる真夏の田んぼの中の、葬儀の列。
先頭辺りに、白装束の紅天女(みたいな。)

二度と見ることのないその情景を想像して、一時ぼーっとしてしまいました。

ちなみにこの6月の父の葬儀で、母はまた白を着ましたよ。
かなり珍しがられていました。
疲れすぎてテンションがおかしくなっていた母は、何かと言えば
「密葬だ~!密葬~!」
と叫んでいましたが(笑)。
叔母達に
「お父さんの時もお母さんの時も白を着て、婿ん時に着ないんじゃ・・・」
となだめられ。

姉と二人で何とか白装束を引っ張り出し、
「・・・黄ばみ過ぎじゃない?」
「白髪でこれ着たら、おばば狂乱!だよね・・・」
「小物だけ新しい生成りのに変えたらすっきりするんじゃない?」
などなど、あれこれ手配いたしました。

とってもと~っても、(誰だか分からないくらい)ステキなおばば様になってましたよ♪




~染帯*名古屋帯~マルニ友禅工房

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コメント
衣被り
始めまして、(でしょうか?)ときどきお訪ねしております。
今日お訪ねして、衣被りがでておりました、しかも白。ちょっと吃驚しました。
私の今日の日記のコメントへのレスに、白地に利休鼠の衣被りって言葉を入れたので、、
道行なんかは普段にありますけど、衣被りはもう見なくなりましたので、お写真、とても懐かしかったです。
赤い風車 URL 2012年09月06日 18:51:14 編集
赤い風車さま
はじめまして!
コメントをありがとうございます。
森に迷い込んだような、夢のようなブログ。。。
お近くなのですね!
チビ太はわが心の友、故・ゴン太にそっくり。
いすみから福島の実家に帰られた知人と、おとといカラムシの話をしていたところ。。。
不思議な思いで読ませていただきました。
衣被、ご存知なのですね。
きぬかつぎでなく、きぬかむりと読まれるのかしら?
懐かしいとおっしゃる方がいてくださって、とっても嬉しいです♪
マルニ友禅工房 URL 2012年09月06日 23:09:11 編集
ありがとうございます
はい、岬町に住んでいますので、お近くだと思います。
いすみから福島の実家と言うともしかしてハナリンさんのことかな。彼女の実家のある町は、オランダ人の知人のマイムをやる人の奥さんの実家です。
衣被りは、私はきぬかつぎと読んでいますけど、それでは変換しませんね。
カラムシ、、、さかのぼって日記をご覧いただいたのでしょうか。
福島は名産なのですね。私は現物を見たことがなく、一度見てみたいし、作ってみたいと思っております。
一宮のことろをご存知でしょうか、私が密かに着物、布地のアドバイサーにしております。
赤い風車 URL 2012年09月07日 06:13:26 編集
赤い風車さま
はい!ハナリンさんです(笑)
福島で、からむし勉強会なるものに興味を持たれたようでした。
私も大好きです。
苧麻に限らず、綿よりずっと古く太古から伝わる麻系の織りは、特別ですね。
ご多分に漏れず現代の生地産業も、産地や加工法を覗こうとすると深~い闇ですが。
いすみに来てからとくに、繊維そのものや草木染に興味がわいています。
おもむくままに遊んでいきたいです♪
父が好きだった「襤褸」にもどんどん惹かれる今日この頃。。
一宮におもしろいお店があって仕立てもしてくれる、と聞いたのは、ことろさんかしら?
行ってみます!

マルニ友禅工房 URL 2012年09月07日 09:13:07 編集
No title
こんばんは。

拙い知識ですが、ポリエステルやナイロンなど、いわゆる化学繊維は戦後のものなので、もし正絹でない場合、可能性があるのは人絹(人造絹糸、レーヨン)でしょうか。

日本で初めて人絹が製造されたのは1915年(大正4年)頃、本格的に生産されるようになったのは1920年(大正9年)前後だそうなので、年代的には合っているように思います。

手触り、糸を燃やしたときの燃え方・匂い・灰の状態で素材を見分けられると聞きますが、実験したことがなく具体的な知識がありません…。

マルニさんの感覚では、正絹100%ではなさそうとのこと。とすると、正絹と人絹の交織か人絹100%か。

ちなみに、交織は、経糸と緯糸に違う種類の糸を使う織り方のことで、混紡は、2種類以上の異なる繊維を混ぜて一本の糸にすること。昔は、正絹と人絹の交織が多かったそうですよ。

私も詳しく知りたくなってきました。
わのわ URL 2012年09月07日 22:07:43 編集
衣被り
今日のブログ。衣被りから始まって、今年一番のはちゃめちゃ大脱線をやっておりますが、そのなかにこちら様のことがちょっと出てまいりますし、リンクを貼らせていただきました。もし、不都合がありましたら、その旨書き込んでいただければ、すぐに削除いたします。
よろしくお願いします。
赤い風車 URL 2012年09月08日 09:57:50 編集
わのわさん
すごい~!!!
ありがとうございます!
情けないことに、人絹と化繊がごっちゃになってた・・・。
そうか、レーヨンは土に返るのか・・・。
(びっくりして私も少し調べてみました。)
さらに、混紡と交織もごっちゃになってた~。
絹を扱うと言って、これではあまりに情けないですね。
よい機会なので、もう少し勉強してみます。
本当にありがとうございました!
マルニ友禅工房 URL 2012年09月08日 21:16:32 編集

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