デッドストック白生地(新古品ですね)に染めた雪兎が仕上がりました。
少し黄変がきていましたが、もともとは浜縮緬のとても良い生地。
せっかく安く手に入れた生地なので、お値段を抑えたくてあれこれ考え、糊作業メインで色挿しの工程を省きました。
縮緬のふんわりした質感と相まって、さりげなく可愛いくて、なかなかない良い感じです。
地色は、セピアがかったようなグレイッシュピンク。
なぜかココアを思い出す・・・。
ピンクと呼ぶには限界くらいの渋い落ち着いた色ですが、柄のせいか、懐かしいような甘い雰囲気になりました。
湯のし前なので生地がよれてますが、これから湯のしを経て、艶が出てびしっとキレイになって完成です。
同じ柄で空色地もあります。→こちら
訳ありの生地ですので、どちらも一点限りのお値段です。
お仕立てをご希望の場合は、京都の帯専門仕立て屋さんにて、手ぐけ縫い8,000円にて承ります。
寸法は現代の並寸法、太鼓幅8寸3分(約31.2cm)、長さ約3m65cmになります。
万が一、実物を見ていただいてお気に召さなかった時は、返品をお受けいたします。

画像では分かりにくいですが・・・
兎は糊による白抜き。
細い雪輪には本金砂子。
雪の結晶には雲母を軽く入れて、レースのような立体感があります。

兎の目にラインストーンを付けてもいいかも・・・。

手持ちの小紋や紬に合わせてみました。
絶対に合う濃い茶の米沢紬。
印象的だけどシンプルな帯なので、珊瑚や真珠の帯留めが映えそうです。

秋にはからし系の紅型小紋に合わせて。
着物の地色を選ばない、とても合わせやすい色の帯ですが、無地の絹物だと間が抜けた感じになるかも。

臙脂色の琉球絣に。
同系色で甘さが引き立ちます。
