冬に制作した、ちりめん雪兎と同じ感じ。
色挿しの工程をはぶき、白あげ(糊置きによる白抜き)に本銀箔を置くという技法をとることで、今回もお値段はかなり抑えています。
こだわりは、
新古でも、もとはしっかりした良い生地。
凝った工程じゃなくても、さりげなくて可愛くて、ありそうでない柄。
お着物生活、楽しんでくださいませ~。
*新古結城紬青磁色地なごや帯/波うさぎ*
生地は結城紬。
シミも黄変もほとんどなく、新品に近い状態の生地です。
結城の質感、やさしくて大好きです。

地色は青磁色というか豆色というか、淡いブルーグリーン。
さわやかで、大好きな色です。
白い兎に、白い波、銀箔の水玉少し。
それだけ。
シンプルでも雰囲気があっていい感じなのは、材質の良さと昔ながらの技法によるもの。
結城の質感が、地色とデザインにしっくりきて、引き立てています。
そして、もち米糊による白抜きの質感が、何ともいいんですよ・・・。

水玉は本銀箔。
波は、疋田と呼ばれる絞りのような模様であらわしました。
ひと粒ひと粒、糊を置いています。
疋田の波、上村松園の美人画の裾模様などにもよく見られるんですよ。

前部分。

雪うさぎの時と同様、目にラインストーンを付けても可愛いです。

*コーディネート例*
Le Classiqueさんのお着物(ウール、15,000円)に合わせて。
か、可愛い!
今はこんなウールがあるんですね。
普段着で楽しむ乙女感、楽しいですね~。

結城×結城
ってどうなのか分かりませんけど、色目的にはいいですね。
白っぽいお着物に合わせると、単衣に変わる前の5月などにぴったりの清涼感です。

こっくりした色合わせで、秋冬にもいい感じです。
アンティークがお好きな方は、紫の銘仙などに合わせても素敵でしょうね。
